Everyday with Deep Sigh
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A mighty heart (マイティハート)
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Story:
2003年当時、イスラム教国を訪れていた多くの民間人やジャーナリストたちは、狂信的なイスラム集団に拉致され、首を切られて殺された。世界を震撼させるとともに、テロリストには屈してはならないと各国の代表者たちはその決意を表明していた。
拉致されたジャーナリスト、ダニエルと、彼の帰りをひたすら待つ妻が映画の中心にいるが、彼らは映画の中で動くことはない。進展するのは、警察とアメリカ側の調査だった。
ドキュメンタリータッチで、話は淡丹と進んでいく。誘拐と同時に緊迫感が広がり、調査が進むにつれ、希望と絶望が交錯する。
警察とアメリカのCIAの調査の映像の中に、ダニエルの拉致されたときの映像、妻のアンジェリーナ・ジョリーが悲しみに沈みながらも希望を捨てず、夫の無事を祈る映像が織り込まれる。
愛する夫を失うかもしれない妻の姿が彼女の号泣とともに心に痛みをもたらした。それまでにこらえていたものを一度に噴出した慟哭。静と動の感情に思わずもらい泣きしてしまった。
この拉致の理由を明確に明かすことはなかったけれど、CIAと彼らの会社の関係からくる他国の見方、イスラム教、ユダヤ教が複雑にモサドなどが絡み合い、インド・パキスタン問題も語られていた。
パキスタンという国の他国との関係がもたらした、政治問題や独特な原理主義教団の考えも含まれているようだ。
しかし、ここでは詳しい解説はなく、問題提起さえもない。あくまでも見ている側で問題として意識して、調べていくことを望んでいるようだ。
最近では、パキスタンの大統領の交代などの話題も挙がっているのでニュースにもこの国の名前を聞くようになった。パキスタンのを知るにはいい機会なのかもしれない。
ウィンターボトムの前作「グアンタナモ、僕らの見た真実」はこの映画でダニエルを拉致したイスラム教団が要求しているキューバのグアンタナモの捕虜の待遇について扱っている映画である。これも見ておくと、彼らの要求内容から彼らの立場と、やはりイスラム教徒とアメリカの対立が見えてくる。
数十年前、パキスタンがまだ平和な国家だった(当時から軍事国家で、インドとの摩擦はたえなかったものの・・・)ころ行ってみようと思っていたカラチ。
その国の喧騒はきっと当時からそんなに変わっていないような気がした。皆が携帯を持ち、大きな近代的なホテルが立ち並んでいてもカラチの雑然とした町の雰囲気は同じだったのではないかと町の様子をスクリーンでみて思った。
最後にこの拉致は「テロリストとの戦い」の一つの象徴とされている。
もちろん、ジャーナリストとして、危険のあったこと、それにもかかわらず、取材を決行したこと、取材ソースのあいまいさを確認しなかったなどジャーナリストの態度など非難される点も語られていたが、ここではアメリカが国家全土で救出しようとする姿など、報道されるものと同じだった。
ただ、政治家が言う「テロには屈しない」という言葉よりは、危険を顧みずにそのような国に出かけ、報道者として真実を知ろうとする態度を貫き通そうとする者の「テロには屈しない」という言葉の重みが違うと思った。
ダニエルの両親は彼の死後、財団を設立し、異文化の交流に努めているというコメントにも頭が下がる思いだった。自分の息子を失った原因である他国の文化をそれでも受け入れようとする心の強さに打たれた。
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【2007/11/30 12:42】
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